みんなどこか寂しくて、哀しくて、それでも誰かを愛したい、誰かと繋がっていたい― これがパリ。誰もが不満だらけで、文句を言うのが好き。皆、幸運に気づいていない。 歩いて、恋して、口論して、遅刻して、なんという幸せ。
セドリック・クラピッシュ

セドリック・クラピッシュが描くパリ。それは、切なくて、美しい、人生そのもの。

病に冒されたピエール、弟を案じて同居を始めるシングルマザーのエリーズ。彼らのアパルトマンのベランダから見えるパリの風景はいつもと変わりなく、人々は日々を懸命に生きている。ピエールの向かいに住む、美しいソルボンヌの大学生、彼女と関係を持つ歴史学者、彼の弟で「お前は普通すぎる!」と言われ悩む建築家、エリーズと恋に落ちるマルシェの八百屋、いつも文句ばかり言っているパン屋の女主人、日々を刹那的に楽しむファッション業界の女たち、カメルーンからの不法移民・・・ 一見何の変哲もない人々の営みが、ピエールにとってはとてつもなく貴重で美しいものに感じられるのだった。パッチワークのように紡ぎだされ、クロスしていく何気ないパリジャン・パリジェンヌたちの日々。彼らのありふれた日常も、忘れられない出来事も、悲しみも喜びも、全てを包み込みながら、この街は今日も時を刻んでいる。切なくて、美しい—まるで人生そのもののような街、それがパリ。『PARIS(パリ)』は “パリで生きる人々”の寓話であるとともに、現代を生きる私たちの物語でもあるのだ。

ジュリエット・ビノシュ×ロマン・デュリス他、豪華俳優陣の奇跡のコラボレーション。
フランスで170万人の大ヒットを記録!

ジュリエット・ビノシュ×ロマン・デュリス他、豪華俳優陣の奇跡のコラボレーション。
フランスで170万人の大ヒットを記録!

『猫が行方不明』(96)、『スパニッシュ・アパートメント』(02)等、フランスを代表するセドリック・クラピッシュ監督の元に、豪華俳優陣が集結。主演のピエールを演じるのは、クラピッシュ作品には欠かせない人気俳優ロマン・デュリス。彼の姉で、3人の子供を育てるシングルマザーのエリーズ役は、フランスを代表する国際派女優、ジュリエット・ビノシュが演じる。また、歴史学者のロランにファブリス・ルキーニ(『親密すぎるうちあけ話』(04))、マルシェで働くジャン役にアルベール・デュポンテル(『地上5センチの恋心』(06))、ロランの弟で建築家のフィリップに、フランソワ・クリュゼ(『歌え!ジャニス★ジョプリンのように』(03))、パン屋の女主人にカリン・ヴィアール(『美しき運命の傷痕』(05))等がパリに生きる人々を自然に演じ、本作はフランスで大ヒットを記録。クラピッシュ監督の集大成と言える作品となった。

これまで描かれたことがない、“生きている”パリ。

世界中の人々を魅了し続ける“憧れの街”パリ。本作ではこの街の持つ様々な姿が写し出され、まるでパリの住人になったような気持ちになる。作中に登場するオリエンタルなベルヴィル、高級住宅地のパッシー、ソルボンヌ大学や、エッフェル塔、サクレ・クール寺院、カタコンベ、ペール・ラシェーズ墓地、パレ・ロワイヤルの中庭などの観光地、アパルトマンでの生活やマルシェでの買い物、街角のパン屋・・・ そこには必ず“人“がいて、色々な想いを抱えている。本作は、パリという街をありのままにヴィヴィッドに描き出した、まさに「街」そのものが主役ともいえる作品となっている。