キャスト紹介

ジュリエット・ビノシュ(エリーズ) ジュリエット・ビノシュ(エリーズ)

1964年3月9日パリ生まれ。83年パスカル・カネの「Liberty Bell」で映画初出演。 85年『ゴダールのマリア』『家族生活』の助演を経て、アンドレ・テシネに認められ『ランデヴー』で初主演。これでロミー・シュナイダー賞を受賞すると共にセザール賞主演女優賞候補となる。続いて『汚れた血』 (86)で再び同賞にノミネート。この作品で国際的にも注目され、『存在の耐えられない軽さ』 (88)のヒロインを獲得。『ポンヌフの恋人』での熱演が評判となり、ヨーロッパ映画賞を受賞。以後、『嵐が丘』(92)、『ダメージ』(93)などの英語作品に取り組む。『トリコロール/青の愛』(93)でヴェネツィア映画祭最優秀女優賞を受賞し、セザール賞を獲得。この後、男子を出産してひと休みするが、『プロヴァンスの恋』(95/セザール候補)で復帰し、『カウチ・イン・ニューヨーク』(96)で軽やかな演技を披露。『イングリッシュ・ペイシェント』 (96)で絶賛されアカデミー賞助演女優賞を始め各演技賞を独占。この後、ジョナサン・ケント演出によるピランデッロ作《裸》(97)でロンドン・デビューし、それが終わるやテシネの『溺れゆく女』(98)に主演。『年下のひと』 (99)でジョルジュ・サンド役に挑戦し、共演のブノワ・マジメルとの間に娘を出産。00年はセザール候補作『サン・ピエールの生命』、アカデミー賞主演候補作『ショコラ』などの映画と共に、デイヴィッド・ルヴォー演出でピンター作《背信》(00/01)で2001年トニー賞にノミネート。この後、『シェフと素顔と、おいしい時間』(02)、『隠された記憶』、 『綴り字のシーズン』「マリー 〜もうひとりのマリア〜」 (05)、『パリ、ジュテーム』(06)、『こわれゆく世界の中で』(06)、『ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン』(07)と国際的に活躍している。

ロマン・デュリス(ピエール) ロマン・デュリス(ピエール))

1974年5月28日パリ生まれ。美術学校でアクリル画を学んでいる頃、ガールフレンドだったエロディ・ブシェーズが配役されていたクラピッシュ作品『青春シンドローム』に決まっていなかった主人公トマジ役に急きょ抜てきされ、ひょんなことで俳優デビュー。これに注目した同作のTV局arteが青春をテーマにしたアンソロジー「Tous les gar_ons et les filles de leur _ge...」のオリヴィエ・ダアン篇「Frere」にも起用するなど、TV映画、短篇などにも出演を始め、クラピッシュも『猫が行方不明』のドラマー役で再起用。その後、『ドーベルマン』(07)、ダアンの「D_j_ mort」(97)と「プセの冒険 真紅の魔法靴」(01)、『キッドナッパー』(98)などに次々と出演し、トニー・ガトリフの『ガッジョ・ディーロ』(97)の主演で高い評価を得、99年セザール賞有望若手男優賞とミシェル・シモン賞にノミネート。久しぶりのクラピッシュ作品『パリの確率』(99)で、2000年リュミエール賞有望若手男優賞を受賞すると共にセザール賞同賞に再度ノミネート。以後、ガトリフの『愛より強い旅』(03)や、ロマン・コッポラの『CQ』(01)、『イザベル・アジャーニの惑い』(02)、『ルパン』(04)、ピアノ弾き語りも披露した『ル・ディヴォース/パリで恋して』(03)、ベルナール・ラップの「あるがままの僕ら」(03)などで多彩な役柄をこなす一方、クラピッシュの大ヒット作『スパニッシュ・アパートメント』と続編『ロシアン・ドールズ』でのグザヴィエ役でも人気となる。『真夜中のピアニスト』(05)で本格的なピアノ演奏を自ら演じると共にその高い演技力が認められヨーロッパ映画賞、06年リュミエール賞とエトワール・ドールの主演男優賞を受賞し、セザール賞主演賞にも初候補となった。

ファブリス・ルキーニ(ロラン・ヴェルヌイユ) ファブリス・ルキーニ(ロラン・ヴェルヌイユ)

1951年11月1日パリ生まれ。本名Robert。エリック・ロメール監督『クレールの膝』(70)のおかしなボーイフレンド役を与えられ、印象を残す。その後、ヴァレリアン・ボロフチクの『インモラル物語』(74)の挿話、ピエール・ズュカの「Vincent mit l'ane dans un pre」(76)、クロード・シャプロルの「Violette Noziere」(78)などにも出演。久しぶりのロメール作品「聖杯伝説」(78)のペルスヴァル役で主演。以来、ロメールの『飛行士の妻』 (80)、『レネットとミラベル/四つの冒険』(86)、『木と市長と文化会館』(92)に出演し、『満月の夜』(84)でセザール賞助演男優賞に初ノミネート。90年久しぶりの映画での大役となった『恋愛小説ができるまで』で評判となり、セザール賞主演男優賞候補となると共に芸暦20年を経て若手に贈られるジャン・ギャバン賞を受賞。以来、フランスを代表する演技派としての目覚ましい活躍を始め、『カサノヴァ最後の恋』(91)でセザール助演賞候補となり、ルルーシュの「Tout ca... Pour ca !」 (93)で同賞受賞。この間、クラピッシュの『百貨店大百科』のデパート立て直しのマネージャー役でも達者ぶりを披露。その後もセザール賞は『愛の報酬/シャベール大佐の帰還』(94)で助演賞、『ボーマルシェ/フィガロの誕生』(95)で主演賞の候補となった他、「ジュリエットの年」(95)、『男と女・嘘つきな関係』(96)、「愛と復讐の騎士」(97)、「ロベールは無関係」(99)、『バルニーのちょっとした心配事』(00)、『親密すぎる打ち明け話』(04)、「Jean-Philippe」(06/ロラン・チュエル監督)などの作品で活躍し、デュリス共演「モリエール」(07)で久しぶりにセザール助演賞にノミネートされた。新作は長年の友人アンヌ・フォンテーヌの「La Fille de Monaco」(08)、ジャン=ミシェル・リブが自作のヒット劇をオールスターで映画化する注目作「Musee haut, musee bas」(08)などがある。

アルベール・デュポンテル(ジャン) アルベール・デュポンテル(ジャン))

1964年1月11日ブルターニュ地方サン=ジェルマン=アン=ライユ生まれ。ジャック・リヴェットの『彼女たちの舞台』(88)で映画初出演。90年には自作のショート・コント集「Sales histoires」(マニュエル・ポワリエ監督)に主演してTV界にデビューするや評判となり、ワンマン・ショー《Sale spectacle》として舞台化し、ナントで公演。これに注目した人気司会者パトリック・セバスチャンが自分のお笑い番組に招いたところ、一躍脚光を集め、91年には老舗オランピア劇場でも公演が決定。これが大成功となり、再演に継ぐ再演となる。96年は長編監督映画『ベルニー』とジャック・オディアールの「つつましき詐欺師」(F)で評判となり、翌年のセザール賞で第一回監督作品賞と助演男優賞にダブル・ノミネート。その後、『アレックス』(02)、『ロング・エンゲージメント』、『ブルー・レクイエム』 (04)、『モンテーニュ通りのカフェ』(05)などに次々と出演。07年は劇作家エリック=エマニュエル・シュミットの初監督作『地上5センチの恋心』で繊細な役を演じた。

フランソワ・クリュゼ(フィリップ・ヴェルヌイユ) フランソワ・クリュゼ(フィリップ・ヴェルヌイユ)

1955年9月21日パリ生まれ。『ラウンド・ミッドナイト』(85)、『ショコラ』(88)、『ふたり』(88)、『美しすぎて』 (89)、ビノシュ共演によるプラディナスの初監督映画「Un tour de manege」 (89)、『オリヴィエ オリヴィエ』(92)などに次々に出演。またシャブロル作品の常連として『主婦マリーがしたこと』(88)、「Dr. M/ドクトル・エム」(90)、『愛の地獄』(94)、「賽は投げられた」(97)などに起用される。その後、『プレタポルテ』(94)、『フレンチ・キス』(95)、ビノシュ主演『プロヴァンスの恋』にゲスト出演すると共に、ピエール・サルヴァドリの「Les apprentis」で高い評価を得て翌年のセザール賞主演男優賞にノミネート。その後も「ならず者の子供たち」(96)、「八月の終わり、九月の始め」(98)といった話題作で活躍。「見えない嘘」(02)でセザール賞助演賞にノミネート。以来、かつての恋人、故マリー・トランティニャンと共演した「歌え!ジャニス・ジョプリンのように」(02)、『ラ・ピエトラ 愛を踊る女』(03)などに出演。

カリン・ヴィアール(パン屋) カリン・ヴィアール(パン屋)

1966年1月24日ルーアン生まれ。90年く『デリカテッセン』で地底人に誤ってさらわれる隣人役で注目を集める。クラピッシュの『百貨店大百科』では香水売り場担当のイザベル役で爆笑をさらう。また『年上のひと』(99)でビノシュと共演し、「ヌーヴェル・イヴ」での大胆演技で評判となる一方、癌と出産と演奏活動で悩むコントラバス奏者を熱演した「勇気を出して!」で絶賛され、シュザンヌ・ビアンケッティ賞を贈られ、翌年のセザール賞主演女優賞を受賞。以来、フランスを代表する若手演技派女優の一人として多忙を極め、セザール助演候補作「キスはご自由に」(02)、同主演賞候補作にしてモントリオール映画祭主演女優賞受賞作「彼女の人生の役割」(04)や、『美しき運命の傷痕』(05)、アルプス・コメディ映画祭女優賞受賞「Les Ambitieux」(06)、俳優ベルナール・カンパンの監督作「La face cachee」(07)など話題作に次々と出演。本作で久しぶりにクラピッシュに呼ばれて、再び売り子役で登場した。

メラニー・ロラン(レティシア) メラニー・ロラン(レティシア)

1983年2月21日パリ生まれ。父ピエールは俳優&声優(仏版「シンプソンズ」等)、母は元バレリーナでバレエ教師。父が参加した映画「Asterix et Obelix contre Cesar」(99)の撮影現場を訪れ、主演のジェラール・ドパルデューに認められ、彼がフレデリック・オビュルタンと共同監督する「Un pont entre deux rives」(99)に子役として出演し、映画デビュー。翌年はTV映画「Route de nuit」にも出演。01年は映画「Ceci est mon corps」でルイ・ガレルと共演。その後は宮崎アニメ『となりのトトロ』02年仏版のさつき役の声優や、オールスター映画「キスはご自由に」(02)、「スノーボーダー」(03)、ロマン・デュリス主演『真夜中のピアニスト』(05)といった話題作に次々出演。06年はアカデミー賞外国語映画賞候補作「デイズ・オブ・グローリー」、ベルギー映画「Dikkenek」など出演する作品が評判となり、中でもフィリップ・リオレ監督による主演映画「マイ・ファミリー/遠い絆」での瑞々しい演技が絶賛され、有望女優に送られるロミー・シュナイダー賞を受賞し、翌年はセザール賞有望若手女優賞他、リュミエール賞、エトワール・ドール(黄金のスター)といった新人賞を総なめにした。以来、フランス期待の若手として目覚ましい活躍を始めている。

オドレ・マルネ(マルジョレーヌ) オドレ・マルネ(マルジョレーヌ)

1980年10月14日フランス、シャルトル生まれ。英語読みで親しまれているが、仏読みではオドレ・マルネ。15歳でモデルとしてデビューするや注目され、翌年にはトップ・モデルの仲間入りし、スティーヴン・マイゼル、アーヴィング・ペン、ハーブ・リッツ、リチャード・アヴェドン、ジャン=バティスト・モンディーノ、ピーター・リンドバーグといった一流カメラマンの撮影でVOGUE、ELLEなどのファッション誌を飾る。それから10年を経て、女優に転身し、ジャン=ポール・ルーヴ共演のコメディ「Bunker Paradise」(05)で映画デビュー。ルコントも『僕の大切な友だち』(06)のマリアンヌ役で起用。ヴァランタン・ポティエの短篇「Tony Zoreil」(07)にも主演。本作での好演後は、ラウル・ルイスが母国チリでバルザックの短編を元に描く怪奇もの「Nucingen Haus」のヒロインに選んでいるのも注目。