監督紹介

セドリック・クラピッシュ(監督・脚本)

1961年9月4日パリ郊外ヌイイ=シュル=セーヌ生まれ。リセ・ロダンで学び、哲学を専攻した後、ジャン・ナルボニについて映画を学ぶ。82年に渡米し、翌年ニューヨーク大学の映画学科に入学。在学中は幾つかの短篇の撮影を手掛けると共に監督にも挑戦。85年に芸術学士号を取得して卒業し、帰国。直ぐさま撮影班としてジュリエット・ベルトの「Havre」、レオス・カラックスの『ボーイ・ミーツ・ガール』『汚れた血』などの作品に撮影班として参加。

86年には短篇「In Transit」を監督してグルノーブル(観客賞)、リール(グランプリ)、クレルモン=フェラン(審査員特別賞)といった短篇映画祭で賞を次々受賞。これに注目したラザンネック・プロデュクシヨンのアデリーヌ・ルカリエの依頼で、短篇「Ce qui me meut」を監督。89年カンヌ映画祭展望部門に出品されて評判となり展望賞を受賞し、翌年のセザール賞短篇賞。これが認められ、ルカリエの製作で長篇にとりかかることになり、デパート再生に奮闘する人々を描いた『百貨店大百科』を完成。公開されるやじわじわの人気を呼び、一年間のロングランを記録すると共にセザール賞第一回監督作品賞にもノミネート。この後、コンドーム使用推進キャンペーンの短篇集「3000 scenarios contre un virus」で唯一人2篇を演出し、どちらも話題となった。TVアンソロジーの一篇として作った『青春シンドローム』はシャルムース・ユーモア映画祭大賞を獲得し、大手ゴーモンが注目して劇場配給権を獲得し、TV放映後間もなく異例の劇場公開となった。また、映画誕生100年企画として作られた「リュミエールと仲間たち」では世界の大御所たちに混ざって若手代表として60秒の短篇を演出。続く劇映画『猫が行方不明』がベルリン映画祭のパノラマ部門で上映され、国際批評家協会賞を受賞。以来、世界的に注目され、ヒットを記録。一方、アニェス・ジャウイとジャン=ピエール・バクリは自作のヒット舞台《キッチンでの出来事》《家族の気分》に出演していたジャン=ピエール・ダルサンの出演作『百科店大百科』を見て気に入り、『家族の気分』の映画化をクラピッシュに依頼。これまた世界的に評判となり、モントリオール映画祭審査員特別賞、セザール賞の脚色賞などを受賞した。続いて近未来SF『パリの確率』をロマン・デュリスとジャン=ポール・ベルモンドの主演で完成させた。

2000年短篇映画の題名からとった制作会社「ス・キ・ム・ムー」を興して、シルヴィー・ヴェレード監督「プリンセシーズ」(00)をプロデュースし、東京映画祭に出品。2002年はバルセロナを舞台にした青春映画『スパニッシュ・アパートメント』が国内で入場者300万人を超す大ヒットとなる一方、マリー・ジラン、ヴァンサン・エルヴァーズ主演「Ni pour, ni contre」でダークなポラールにも初挑戦。その後は自作以外の製作や映画監督組合の会長としても活動。05年は『スパニッシュ〜』の続編『ロシアン・ドールズ』を完成させ、再び人気となった。なお、毎回1カット出演しているが、本作では息子二人も登場。

http://www.cedric-klapisch.com/

主な監督作品
  • 1992 百貨店大百科
  • 1994 青春シンドローム
  • 1995 リュミエールと仲間たち(部分)
  • 1996 猫が行方不明
  • 1996 家族の気分
  • 1999 パリの確率
  • 2002 スパニッシュ・アパートメント
  • 2005 ロシアン・ドールズ
  • 2008 PARIS(パリ)