5世紀、ローマ時代―純粋な愛を育んでいた羊飼いの少女アストレと青年セラドン。お互いの両親が不仲であるため、アストレはセラドンに、両親の手前、祭の日は別の女性と踊って欲しいと頼んでいた。祭の当日、約束通り別の女性と踊っているセラドンを見かけたアストレは、彼が演技ではなく他の女性に本気になってしまったと思い込み、彼を避ける。セラドンはアストレの誤解を解こうと試みるが、「私の前にもう二度と現れないで欲しい」と拒絶されてしまう。
アストレへの深き愛ゆえに絶望したセラドンは、「アストレに会えないのであれば、いっそ死んでしまおう」と川に身を投げ自殺を図る。ニンフ(精霊)とドルイド僧が住む下流の森では、僧侶の予言の鏡に溺れて横たわるセラドンの姿が映っていた。それを見たニンフたちがセラドンを助けに行き、彼は一命を取り留め、彼女たちの城へと連れて行かれる―。
その端麗なる容姿からマダムに気に入られ、村へ戻ることを許されないセラドン。鬱々とした日々を城で過ごしていたが、彼を兄のように慕うレオニードの計らいで城から脱出する。しかし、アストレの「私の前にもう二度と現れないで欲しい」という言葉を忠実に守り、彼女のいる村には戻らず、セラドンは森で暮らし始める。
一方、村では、セラドンが死んでしまったと思い込んだアストレが悲しみに暮れていた。そん な彼女を友人たちは励まし、僧侶が主催する祭に一緒に出かける。祭へ向かう途中、アストレは森でセラドンの形見のようなものを見つけ、動揺しながらも嬉しさを隠せずにいた。そんな中、偶然にも森の中で彼女たちが休息で寝ているところに出くわしたセラドンは、眠る彼女に思わず口付けしようとする。しかし彼は目を覚ましかけたアストレに動揺し、すぐにその場から逃げ出してしまう。
そんなセラドンを不憫に思ったレオニードと僧侶は、アストレに会う機会を彼に与えようとする。
「私の前にもう二度と現れないで欲しい」というアストレの言葉を忠実に守ろうとする想いと、彼女にどうしても会いたいという想いが交錯する中、セラドンはある方法でアストレに近づく―。

